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2018年1月

2018年1月14日 (日)

ポーの家族

萩尾望都さんの『ポーの一族』は、小学館フラワーコミックス版を持っていました。
Img_8854_2 35年くらい前、古書店で5巻揃いで買った記憶です。
萩尾望都さんのコミックスは、当時すでに新書・全集・文庫など様々なサイズで
あちこちの出版社から刊行されていました。
当時は今よりずっとお金がなく、どれを買えば効率よく全作品が読めるのか、
「ぱふ」の情報などを元に手書きの作品リストを作って古書店をさまよっていました。

数年前、ふと読み返したくなって自分のコミックスを探しました。
しかし、『トーマの心臓』や『スター・レッド』はすぐに見つかるのに、
『ポーの一族』はどうしても5巻しか見つからず、1~4巻がありません。
大学時代に誰かに貸してそのままになってしまったか、
部室に置き忘れてきてしまったか、
そんな風に諦めていました。

昨年の夏。
父の葬儀など色々あり、実家に親戚が集まる機会があり、
両親が持っていた古いアルバムを何冊か、話の種に出しておきました。
皆様懐かしそうに見て行かれました。
その中に、兄の娘が生まれて間もない頃のアルバムがありました。
両親が赤ちゃんに会いに兄の家に行った時の写真でしょう。
日付は1992年3月。
よくある家族の写真です。

ぼんやりとそのアルバムを眺めていたら、ふと、
兄の本棚に『ポーの一族』のフラワーコミックスが並んでいるのに気づきました。
しかも1~4巻だけ、5巻がありません。
…めちゃくちゃ怪しい。
19920329

「ねー、これ、ボクのだと思うんだけど…」

かくして昨年末、自分の手元に『ポーの一族』の4冊が帰ってきました。
5冊揃うのは27年ぶりくらいでしょう。
ボロボロのコミックスだけど、愛着を感じます。

Img_8735

1992年に東京の賃貸で暮らしていた兄の一家は、その後転勤で大阪に数年間住みます。
大阪の東よりでしたので阪神淡路大震災の被害はあまりなかったようですが、
揺れには驚いたと話していました。
その後、関東勤務に戻り、マンションを買って長くなります。
マンガを勝手に持って行かれていたことはヤレヤレですが、
不要なものはさっさと捨てる兄が、
数度の引っ越しや地震を経て大事に持っていてくれたのは良かったです。

昨年は色々なことがあったけれど、嬉しかったことの一つ。
永遠の命はないけれど。
はるかなる一族に寄せて。

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